好きなもの
閒中居|観察するということ
2019.12.21
数年来の念願、「閒中居(kantyukyo)」へ。ここはただ食事をするというよりは「食について考える場」。広島まで赴き、しっかりと勉強してきました。
食材に手を加えることを極限までそぎ落とし、ありのままを受け入れる。空間もかなり明るさを絞ってある。ろうそくの揺らぎを感じながら、自分の意識が研ぎ澄まされていくのが分かります。
特段贅沢な素材というわけでもないのでしょう。しかしながら、料理として供されるまでの人の想いや食材の歴史を感じ、その味わいを噛みしめることで生まれる、初めての感覚を得る。
決して壮大なものでもなく、当たり前に世の中にあふれる、ささやかな自然の魅力。如何に見過ごしながら毎日を過ごしていたのだろう。「よく観察すること」の大切さを知った。