Taichi Nishishita
Architect & Associates
日々のこと

ビンテージ

2020.05.19

ふと目をやると窓枠に数字?明らかに娘が落書きした字だ。いつのまに。。。

自分も小1の時だったかに新居ができて、親を喜ばせたくて、壁にクレヨンで絵を描いてしまったのを思い出します。

子は親に似るんだなぁ。

「綺麗とは傷跡がないことじゃ無い。傷さえ愛しいという奇跡だ。」Official髭男dism|ビンテージ(歌詞より引用)

このまま残しておこう。

ふと、建築にも想いが巡る。

我が家も少しずつ経年変化を感じられるようになってきた。例えばフローリング。自宅なので、実験がてら通常よりかなり巾広のカラマツにしてみた。予想通り、割れや隙間が出てきやすい。

でも、そんなことぼくは気にならない。この巾広のゆったりした感じと心地よさは代えがたいものだから。

(*無垢材だからといって、必ずこうなる訳でもないです。小幅にしたり、樹種を変えることで、変化の少ないものもあります。)

板貼りの外壁も部分的にめくれや樹脂が出ています。ただ、遠目にはほとんど分からないし、性能上の問題もありません。

どんなことが起ころうとも、ぼくはこの外壁が大好きです。

なんでもかんでも人間の都合通りになるなんて、ハナから思っていないのです。そういう謙虚さを持って、建築に向き合いたいし、その心意気こそ、ぼくにとっての豊かさなのです。

・・・ちょっと落書きから話が飛躍しすぎたかな?どうだろう。

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