日々のこと
讃岐緑想|研修旅行
2022.11.29
少し前のことですが、スタッフのみんなで讃岐緑想に行ってきました。香川県三豊市の父母ヶ浜を背に建つ、堀部安嗣さんの手がけた「泊まる住宅」です。
焼杉貼りの外壁。建築の輪郭をはっきりとさせていて、その場所に自立して立っている様が印象的でした。
普段、建築家の設計した住宅を「訪れる」機会はありますが、時間に追われずに「滞在する」機会はなかなかないものです。
実際にご飯をつくって食べる、お風呂に入る、床に大の字に寝そべる、、何でもない日常的なことを敢えてする。そして、その時間をスタッフで共有する。
建築の間取り・素材・細部の納まり・造作家具のしつらえなど、普段できないインプットの方法で、堀部さんの考えをじっくり確かめることができました。
夕方は父母ヶ浜の夕景を見にみんなで浜へ。父母ヶ浜は、燃えるような夕景、そして干潮時の鏡のような水面がとてもきれいな場所です。ちゃんと満足いく写真が撮れるまで頑張りました。
建築を見に行くと、この部分はどうおさめているのだろうとか、建築士の目線で見てしまう。すぐ細かいところに目がいってしまうんだけれど、1番大切なのは、その場所の空気や雰囲気、感覚的にしか分からないものを享受すること。大きなものを捉えること。
滞在中に太一さんが何気なく言っていたことですが、心に残っていて。初めて訪れる場所では、なんとなくその言葉を思い出します。
有田梨沙子