Taichi Nishishita
Architect & Associates
日々のこと

庭と建築|造園工事の様子

2023.11.30

少し前のことですが、9月にお引き渡しした物件の造園工事を行いました。

このお家では、南向きのデッキの際に樹木を植えることにしました。建築に寄り添うように植えることで、硬い建築の輪郭が和らぎ、風景となって溶け込んで見えます。

樹を見て、樹を考えるのではなく、樹を植えることでできる「関係性」に想いを巡らせて毎回設計しています。

例えば、
・モノとモノの間に生まれる新たな気積(空気のボリューム感)
・モノとモノが作用することでできる事象(例えば木漏れ日など)

シンボルツリーという言葉をあまり好きになれないのは、モノとモノ単体として捉えているように感じるから。

造園工事が行われるその一日で一気に外観・部屋内の印象が変化します。このお家のリビングは畳リビングとして設計しました。南向きの大きな窓の前に植えられた樹木の影が室内に落ち、柔らかな陽の光を取り入れます。そんな畳の上でゴロゴロと過ごすのはとても気持ちが良さそうです。

引き渡しのあとも、快適に過ごしていただけているとのことで、大変うれしいです。また遊びに寄らせてもらいます!

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