Taichi Nishishita
Architect & Associates
日々のこと

お食事会|善応寺の家

2024.12.04

先日ふらっと我が家に寄ってくださった
「善応寺の家」のご夫婦。

ご主人は元料理人ということで、
「今度お食事を食べにお邪魔しても良いですか」
とお願いしたのがきっかけで、
お家にお招きいただきました。

一年ぶりにお邪魔すると、畑の範囲が拡張され、
色々な植物が立派に成長していました。

これを植えてみたんだよね。
どう成長するかなと思ってね。

と、行くたびに何か新しい植物や
野菜が増えている。

植物や野菜の生命力を感じられ、
毎度その変化を見るのが楽しみ。

そんな畑で取れた野菜を使って、
夕食の準備をしてくださったご夫婦。

決まったレシピ通りで作らなくても、
自分好みの味を見つけながら、
楽しみながら料理すると良いよと、
何品かレシピを教えていただきました。

お礼に僕は木製サッシの枠や木製玄関ドアを塗装し、
メンテナンスのお手伝いを。

西向きの窓からは、毎日、大きな太陽が沈む景色を
臨むことができます。
沈む間際は肉眼でわかるほど、
太陽が動くスピードがとても速い。
小さくなっていく太陽の、最後にてっぺんが消える瞬間は
独特な緊張感がありますね。

夕日が沈む中、美味しいお料理を出していただきながら、
お二人の今までのお仕事、海外での生活、
様々な国への旅のお話を聞かせてもらいました。

当時はインターネットが普及していない時代。
今のように事前にすべて下調べを済ませて、
グーグルマップを見ながら、
無駄なく移動する…なんてことはなかったそう。

旅先では、道中で人に場所を聞いたり、現地で宿を探したり。

仕事では、「○○さんが詳しいので聞いてみよう」と、
知り合いや友人を頼ったり。

確かに現代の方が、情報の取得、移動、
全てにおいて速くて便利。
けれども、不便な中には偶然の出来事や出会いがあり、
スマホのスクリーンを見つめていては見落としてしまう、
見ることのできない道中の景色が
あったのだろうと思います。

今は旅に出る前に全て計画を立てられる。
仮に、現代では、行程のチェックリストに○を付けて
いくことが「旅」なのだとしたら、
以前は、そのチェックリストにはない
「寄り道」も含めて「旅」だったのだなと。

先までの事を見据える安心感。
無計画を許容する寛大さと面白さ。

どちらが良い悪いはなく、どちらにも共感します。
海外でたくましく活躍された方のお話は、
自分自身や、自分が生きている時代・環境を
客観的に見る機会となり、とても刺激的でした。

お料理、景色、お話...
全てが尊く、楽しい時間でした。
お招きいただき、ありがとうございました。
来年も是非開催しましょう(^^♪

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