オフィスと作業場を備えた工務店の社屋。
オフィスを「執務をする」という機能的な観点のみで捉えず、一日の大半を過ごす場所だからこそ、心豊かに過ごすことができるように居心地の良い空間づくりを目指した。
大谷石の土間や小上がりなど高低差のある立体的な空間構成や、オリジナルの什器によって、人の居場所を緩やかに分節している。
木と左官に包まれた上質な室内は、クライアントが大切にしている名作椅子や調度品で彩られている。
大開口は内と外に一体感と広がりを生みだし、四季を彩る庭の草木はふとした瞬間に働く人々の心を癒しを与える。
機能的に使えることを前提とし、ヒューマンスケールで心地よく過ごすこともできる空間。どんな用途の建築であったとしても、家づくりの際に大切にしている考え方からブレることなく設計を続けていきたい。