Taichi Nishishita
Architect & Associates
Blog

宮内の家|地鎮祭

2019.06.29

宮内の家の地鎮祭を執り行いました。

稲荷の家の見学会をきっかけに知り合い、上吾川・西石井・塩屋とすべての見学会に参加してくださりました。いつもとても丁寧で優しい雰囲気で接して下さるご夫婦に、私も穏やかな気持ちで設計にかかることができました。

地鎮祭では小さな娘さん二人ともしっかりと拝礼している姿がなんとも可愛らしく、その丁寧な雰囲気はご両親に似たのだな~なんてぼんやりと見ておりました。

私自身としては非常にプランニングに苦戦した物件で、設計中何度も繰り返し現地に赴き、朝昼晩、じっくりと敷地に向き合ってきました。いよいよ現場のスタート。改めて腰を据えて取り組みたいと思います。

星岡の家|上棟

2019.06.22

昨日、無事上棟しました。

途中にわか雨が降ったり蒸し暑い中、大工さんたちには本当に頭が上がりません。たった一日であっという間に形になる様は感慨深いです。

しかし、忘れてはならないのはこの建て方の一日だけではなく、現場に運びこまれるまで工場でパネルを製作してくださった方々、難しい施工図のやり取りを快くしてくださったCAD担当の方、当日の現場がスムーズに進められるように様々な手配段取りをして下さった監督さんなど、ある意味裏方で頑張ってくださった皆さまのおかげでもあります。

一つの家が出来上がるまでに見えないところで本当に多くの方々が支えて下さっています。感謝しながら、家づくりをしていきたいと改めて思います。

GW見学会御礼|稲荷の家

2019.05.06

「稲荷の家・GW見学会」も無事終了しました。両日とも穏やかな好天に恵まれ、心地よい時間を過ごして頂けたと思います。

個別相談を申し込んでくださった方、八幡浜や新居浜など遠方からお越しいただいた方、見学会のリピーターさん、ずっとHPを拝見いただいていて今回初めて来られた方など、いろんな出会いがありました。

手で考える

2019.04.22

頭で考えるのではなく、手や体で考える。
頭で考えたことを手で描き起こすのではなく、手の動きが先行して、その後に思考を展開していくような感じです。

原寸で考える

2019.04.15

パソコンの画面上の図面に没頭していると、ついスケール感を忘れてしまいがち。どんな些細なことでも、気になったら原寸で考えるようにしています。

建主さんより|西石井の家

2019.04.03

西石井の家の建主さんより。

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4月に入り朝のテラスが気持ちいいです。植栽も成長していい感じになってきました。次の作品が楽しみですね。頑張ってください。家の前を通ることがあれば、気軽に声かけてくださいね。

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嬉しいメッセージと共に写真がいくつか。デッキにテーブルを出して朝のコーヒーでしょうか。羨ましい限りです。

宮城県塩竈市

2019.03.03

宮城県塩竈市の方から設計のご相談を受けています。あまりに自分の想像の外側にある出来事で最初は正直、戸惑いましたが、お話を伺うにつれ、非常に前向きに依頼を検討してくださっている様子が伝わり、私も心が固まりました。この人のために一生懸命取り組もうと。

愛媛と宮城。思いもよらないご縁が生まれそうです。こんなに遠く離れた地のまだまだ駆け出しの若い私に想いを寄せてくださり、心が燃えない訳がありません。

目的と手段

2019.02.14

昨日の投稿の続きです。

例えば、ご要望のなかには「屋上緑化」がありました。しかし、私はあえて屋上緑化を計画には取り入れませんでした。要望を鵜呑みにして捉えるなら、これは条件違反です。

しかし、屋上緑化は「目的」ではなく「手段」です。ヒアリングしながら、おそらく目的は「外部との繋がり感」や「ヒューマンなスケール感」なんだろうなと感じていました。その目的をかなえる手段は必ずしも屋上緑化であるとは限りません。

私からの提案は地面に根差した北側の静かな庭です。結果はこれを驚きながら喜んで受け入れて下さいました。

このように一つ一つの要望に対して、お客さんの言葉を鵜呑みにすることなく、本質をとらえ直すことこそ建築家の職能だと思っています。お客さんの要望を仮に100%そのまま具現化したとしても、決してそれはお客さんの100%の満足にはならないのです。

私が初めてのお客さんと面談する際、必ず要望書を書いて来てもらうようにお願いしています。その際、よく「目的と手段」ということをお話させていただきます。

要望というと「子供部屋は何畳で、シューズクロークとパントリーがあって、、、」と具体的なことを書いてしまいがちですが、それはあくまで手段です。目的に焦点を当てて物事を考えていけば、もっと良い別案が生まれる可能性が広がりますよね。

こんな風に建築家との対話を通じて、新たな価値観を築いていく。出来上がる家はもちろんのこと、こういう体験そのものも家づくりの目的の一つに成り得るような気がしています。

建築の魅力

2019.02.13

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○○建設様の事務所新築計画にあたり、ご提案の機会を頂きましたこと、そしてご提案までに長らくお時間を頂きましたこと、ありがとうございます。

ご提案にあたり、自分が最も大切にしたことが二つあります。それは「建築としての魅力をつくる」ことと「私に求められていることに応える」ことです。

事務所兼作業場ということで解決しないといけない課題や要望など様々あると思います。自社で作成されたプランもありましたので、それらを要望や設計条件として整理するだけで、もしかしたら計画として成り立つかもしれません。しかし、ある種、優等生的に課題を解いたとしても、それでは足りません。

「解く」というスタンスより「建築の魅力」を作り、その力強い魅力で計画を引っ張っていく方が素敵です。そして、○○さんが自社でも設計できるものをあえて外部の私に求められた理由を自問する中で、(住宅を主として設計する)自分らしさをきちんと出していくことこそ求められていることだと考えました。

具体的にはいわゆるビルっぽく、箱っぽい建築ではなく、「ヒューマンな建築」であることを目指しています。それは外観的にも、内観的にも、体感的にもです。

いくらか条件違反を抱えているかもしれませんが、「建築の魅力」で乗り越えられたら幸いです。また、ここで提案したことが全てでなく、ここから対話を重ねながら、計画案が更なる成長を遂げられるよう願っています。

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ホームパーティー|西石井の家

2019.01.30

昨夜、西石井の家の建主さんにホームパーティーに呼んでいただきました。総勢8名でしたが、程よくリビングに納まり心地よい時間でした。初めましての方も数名いらっしゃり、緊張してしまいましたが、皆さん最年少の私に優しく声をかけて下さり、楽しく過ごせました。

静かな世界

2019.01.18

模型を作っては壊し、スケッチを描いては破り捨て、図面を引いては全て消し、空想に耽っては現実に戻される。幾度も幾度もそれを繰り返し、いつの間にか「成った」図面が出来上がる。これまでの苦労がまるで無駄だったかのように、軽やかに。

家族の風景

2019.01.14

香川に引き続き、昨日も新しく設計のご依頼を頂いているお客さんの土地を見に行かせて頂きました。「稲荷の家」「塩屋の家」を見学に来ていただく中で気持ちを固めて下さったようです。嬉しい限り。ご夫婦・お母さま共、とても品の良いお方で見習いたいです。

これまでたまたま郊外の開けた土地が多かったですが、今回は周囲を建物に囲まれた街中での計画です。どんな敷地であっても、必ず内なる心が開かれていくような空間を作りたいと思っています。内向的でありながら、窮屈でなく、静けさをたたえたような、、、光を内側に包み込むような。漠然とそんなイメージが浮かんでいます。

今日、お客さんとあれこれとお話ししながらふと思ったのは、現在設計中のお客さんも含め、これまでのどの方も、「なんだか、いい夫婦だな」ということ。夫婦間のコミュニケーションが円滑で、いい距離感というか、空気感というか。。。

西下家も良い家族にしていきたいなと改めて思った一日でした。