Taichi Nishishita
Architect & Associates
日々のこと

「目的」と「手段」

2024.10.16

クライアントと設計要望の整理をするなかで、
普段から思うこと。

要望の中には、建築で解決すべきことと、
建築じゃなくても解決できることがある。

例えば、
物干しバルコニーという専用の場所って、
よっぽどオシャレ着ばかりな人でない限り
今の時代は基本もう必要ないと思う。

ぼくのクライアントも
「干し場は要りません」
という人の方が圧倒的に多い。

物干し場にお金かけるくらいなら、
一番高級な乾燥機付き洗濯機(又は乾太くん)を
買ったほうが良い。
それでも十分にお釣りが帰ってくる。

もちろん干すことそのものが好きな人には
全力で物干し場を設計します!
洗濯そのものに暮らしの愉しみを感じる方もいて
それはそれで素敵なことだと思っています。

この事例はあくまで一つであって
物干しスペースが必要な家庭があることも
もちろん理解します。

クライアントの要望が「手段」で示されたときは、
よくよく注意して、その「目的」まで遡ること。

ぼくが大切にしていることです。

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