Taichi Nishishita
Architect & Associates
Blog

配筋検査

2017.04.16

今日は小雨の中「稲荷の家」の配筋検査。配筋検査とは基礎のコンクリートを打つ前に鉄筋が設計図書通りきちんと施工されているか確認するものです。様々にチェックしていかなければならない点がありますが、しっかりと施工して頂いていました。瑕疵保険の検査も無事合格、天気次第ですが、明日にはコンクリートを打設します。

コンクリート打ちは是非お子さんに見せてあげたいです!生コン車をみて喜ぶ姿が目に浮かびます(笑)

打ち合わせ

2017.04.16

昨日は「上吾川の家」の見積もり依頼前の打ち合わせでした。この計画ではまず一通り計画を任せていただき、見積もりが出たところで金額を見ながら計画を調整していくというプロセスをとることになりました。

建主さんには図面だけではどうしても伝わらないので、イメージ画像やサンプル、模型、パースなどあらゆる手段でかみ砕いて丁寧にご説明していきます。

現場の前の現場

2017.04.12

稲荷の家、今日も加工場へ。

軒天の米ヒバをまず帯鋸で大雑把に厚みを取ります。この材は既に乾燥が済んでいるので、次はモルダー加工へと進みます。モルダーでは、四面に刃を入れ正確な寸法を取りながら、板同士を接合するための実と呼ばれる部分を取ったりできます。

写真は床材のカラマツです。こちらはまだ含水率が高く、そのままフローリングにしてしまうと木材が大きく伸縮してしまいます。よって、このように桟積みしたうえで、乾燥機に入れて適切な含水率にします。

木材が完成した製品となるまでには本当にたくさんの工程があり、それぞれに意味があるのです。

製品となって現場に届く前の加工の現場。ここまで踏み込む中で見えてくる世界があります。

作り手との出会い

2017.02.16

「稲荷の家」でポストの製作をお願いする鉄造形作家さんに会いに、大三島まで行ってきました。素晴らしい熱量でモノづくりをされている方です。

ご自身で施工したという古民家を改修したご自宅も見せていただきましたが、これがまた驚き。左官壁と鉄作品たちが見事に調和した、建築家も顔負けの素晴らしい空間でした。

すっかり意気投合し、今度は建主を連れてお邪魔させていただく約束をしました。こういう出会いは本当にうれしいです。

クリスマスイブ

2016.12.25

クリスマスイブの日に「市坪の家」の建主さんにご自宅にお招きいただき、ささやかなパーティーをしました。妻と娘二人も参加させていただきました。素晴らしい手料理の数々、最高でした。

現場にいたころとはまるっきり様変わりしていて、とても新鮮な感じがしました。家というのは住む人の生活感で満たされて初めて完成なんだなとしみじみと思います。設計者として楽しそうな暮らしぶりが見えて嬉しかったです。

また、遊びに行かせてくださいね。

竹林寺納骨堂

2016.12.19

休日に家族で竹林寺納骨堂の見学に行ってきました。堀部安嗣さんの設計で昨年だったかの建築学会作品賞の建物です。シークエンスの美しさと佇まいの安定感がとても素晴らしかった。感動しました。お寺全体としてもとても美しく、造園デザインの良さは特に際立っています。

松山から高速で約2時間。皆さんもぜひに。

2016.12.18

白い背景に白い絵の具で塗られた一本のライン。とてもきれいです。

デザイナー原研哉氏の「白」という名著がありますが、もう一度復習しておかなければと思います。「白」は色ではなく概念だという発想です。「白」を極めることができれば、デザインは格段に良くなっていくはずです。

基本設計の基本

2016.10.29

「よし、できた!」と思って模型を作り出しては「本当にこれでいいのだろうか」と立ち止まったり、毎回悪戦苦闘します。

設計において一番大切なのが基本設計だと私は考えています。プランを描くと言っても平面計画だけでなく、構造、設備、法律、予算、時間軸のことなどあらゆる面で整合が取れるよう考えなければならないからです。

間取りを考えるだけではなく、総合的な視点を持つ・基本設計の基本です。

早朝の草刈り

2016.10.27

夏場は事務所の周辺を時折草刈りします。草刈りは良いですね、無心になれます。
早朝の涼しさの中、たまにこんな景色に遭遇できると、幸せな一日だなと感じます。

市坪の家・お引渡し

2016.10.13

「市坪の家」を昨日無事にお引渡ししました。

達成感もさることながら、毎日のように通い続けた現場にもう入れなくなることの寂しさでいっぱいです。建主さんも本当に喜んでくださっていたので、これからは私の替わりにより一層かわいがってもらえるものと信じています。

引渡しの一番最後には薪ストーブの火入式も行いました。ゆっくり火が着いていってパチパチと薪の燃える音を聞く静かな時間の中で、「やっと全部終わったんだな」という実感が沸々と湧いてきました。

建主さんのこれからの暮らしが豊かなものであるよう願っています。

カメラマンの所作

2016.10.10

10/9(日)、10(月)と東京より建築カメラマン西川公朗さんに撮影に来ていただきました。全国的にも大変有名な方なので恐縮していましたが、穏やかな感じの方で気さくに接して頂きました。

撮影している西川さんを間近で見ていて思うのは「所作が美しい」ということ。カバンからフィルムを取り出し、セットし、シャッターを切るまでのすべての動作がとても優雅で本当に見とれてしまいます。私も図面のプレゼンテーションをするときの指の動きや会話の間合いなど、相手にとって安心できて優雅に見えるよう心掛けたいものです。

また、写真を撮りながらポツリポツリとお話ししてくださることが、とても奥深くミステリアスな内容ばかりで、自分の物事や空間、光に対する思慮の浅さに反省させられました。

写真の出来上がりがとても楽しみです。きっと自分の想像を遥かに超えるものができるはずです。

いよいよ

2016.10.06

「市坪の家」も無事、検査済証を頂き、本日施主検査、後は細々とした美装でお引渡しとなります。建主さんは引越しを楽しみにしてくださっていますが、毎日のように通った現場なので、もう行けなくなるかと思うと何だか少し寂しいですね。

たった一つの家からいろんなご縁や経験を得ることができ、建主さんには感謝の気持ちでいっぱいです。いよいよ、あと僅かで引き渡しですが、気を引き締めてやっていきます。